わたくし美術館会議
わたくし美術館(個人美術館)を
計画している方へ
わたくし美術館会議では、個人で美術館を立ち上げ運営している人の集まりです。どの館
も美術への情熱を傾け個性あふれる活動をしております。しかしせっかく始めた美術館活
動も館長の努力と資力によって始められたのですが、継続した活動にするには情熱だけで
は続きません。そのためホームページにより各館を紹介し、強力し合いお互いの活動に資
するためのわたくし美術館会議です。わたくし美術館を計画されている方に限らず、運営
されている方もわたくし美術館会議の仲間なりませんか。各わたくし美術館が横につなが
りより多くの情報発信によって存在意義を高め、美術の持っている力などを社会に伝えて
いきたいと考えます。かつてわたくし美術館運動の提唱者である尾崎正教氏は全国に個性
ある美術館が出来ることを願って宣教師のごとく運動しました。その意思を受け継ぎ、孤
立しがちなわたくし美術館ですが、美術が豊かな心を育み、よりよい社会の一助となりま
すことを願っております。
1. 美術館を作ることは
美術家自らが表現した作品を展示して公開する美術館と、美術愛好家が収集し作品を展
示する美術館に大別されます。美術館として作品の公開は、美術品の社会性を持たせ、
価値を問い、価値を深め,後世に遺す活動です。広く多くの人に美術に親しんでいただ
きたいとの思いと、自己実現のためにも意義のある活動です。
2. 何のための美術館か(趣旨・目的)
絵を楽しむ人が増えて欲しいとの願いのもとに始められるケースが多いと思います。
それなりの労力が要ります。目的をしっかりおさえておくことです。
3. どのような美術館か(アピールポイント・特徴)
作品内容を限定した形では、夭折の作家、埋もれているので世に出したい作家、浮世絵
を中心、自身の審美眼でコレクションした作品、現代美術を紹介したいなど。特徴ある
美術館のほうがアピールしやすい。
4.広報活動
マスコミなどの新聞社は、美術館開館の時はニュース性があり一番とりあげてもらいや
すいが時が過ぎると興味を引くような企画展や話題を提供するトークイベント・コンサ
ートなどをすると宣伝効果が期待できます。また、フェイスブックなどのSNSの活用。
5. 気軽に集える場として
一般に美術館は敷居が高いと思われがちです。ゆっくり絵を楽しむ空間づくりをめざし
たい。見に来ていただく人が多いほどモチベーションもあがります。美術書の閲覧、カ
フェのコーナーなど検討したい。
6. その他
せっかく収集し立ち上げた美術館なのに、いかに継続させるかが大きな問題です。原因
は後継者がいないことがほとんどです。できれば信頼できる人をそだてる。市町に寄付
するなど、将来には収集作品をどのようにするか考えておくのも大切です。そのために
も他館の情報も参考になるようネットワーク化して問題の共有を図りよい方向に進んで
いきたいものです。
わたくし美術館会議 水口英男 susono-art@sf.tokai.or.jp