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油絵

裾野アートハウス
高木倶・山口源美術館

裾野アートハウスと高木倶・山口源美術館のこと

 絵との出会いにより作家の精神に触れるとき、感動と生きる力が湧いてきます。接する機会の少ない現代の作家を紹介し、一人でも多くの人に美術を見る喜びをしてほしいと、1986年に裾野アートハウスを設立しました。

 高木倶氏との出会いは今も忘れられません。横浜から静岡に居を移したとき紹介してくれる人があり、アトリエに伺いました。氏の静かに話をされる口調には品格があり、見識の高さに圧倒されました。それからの長いお付き合いの中で多くのことを学ばせていただきました。

 山口源氏の作品は、没後の翌年に沼津の画廊で、遺作展を観て知ることとなります。その抽象木版に魅了され、注目される作家となりました。

 山口氏は国際的に評価されており、沼津市美術館に多数の作品が収蔵されていますが、抽象木版ということもあり、一般にはあまり知られておりません。

 両氏共に沼津に居住し親しく交流があり酒を飲みながら語り合ったと聞いています。

 敬愛する両氏を顕彰し、作品を後世に遺したいと思い2018年に美術館を開設しました。

小さな空間ですがゆっくり過ごしていただければと思います。

​南小学校様 展示風景

​主なコレクション作家

​高木 倶

​みずさし
枯れひまわり

山口 源

安楽
おろかな論争

高木 俱

1924年  東京生まれ 多摩造形芸術専門学校 (油) 中退

1949年~ 沼津に住むこの頃よりインサイドレリーフなど制作

1958年~  個展・グループ展多数 ( 東京・静岡)

1966年~ アルミレリーフ・壁画(新宿常園寺・熊本蓮成時)

1971年  フジテレビギャラリー巡回展 (静岡・浜松・大阪)

1981年  アジア現代作家招待展 (マナマ・バーレーン大国)

2016年  逝去

高木倶は消費社会かがもたらした無用となった物や忘れさられた物に心を寄せ、寂寞とした画面を創り出しています。

また自然や身近な風景、人々の暮らしを温かな目でとらえて描いています。

詩情豊かで透明感のある静謐な世界が広がります。

山口 源

1896年  富士市生まれ  1944年 沼津に住む

1922年  恩地孝四郎の門弟となり、 木版画を始める

1957年  リュブリアナ国際版画ビエンナーレ優秀賞

1958年  ルガノ国際版画ビエンナーレ グランプリ賞

1976年  逝去。 遺族より作品328点が沼津市に寄贈

1983年  沼津市は氏の偉業を称え 「山口源賞」設立

1998年  静岡県立美術館にて 「山口源回顧展」開催

山口源は流木等、自然その物を使う物体版画などの試行錯誤の後、独自の抽象表現を築きます。日本的な色とシンプルな形からなる抽象木版画は精神性が高く、その作品は今日でも新鮮さを失いません。

その他コレクション

青木一香 一原有徳  大沢昌助

オノサトトシノブ  北川民次

澤田祐一  菅井汲  菅沼稔

清水美三子  島州一  難波田龍起

馬場壽男  望月通陽 ほか

ご案内

開館時間 10:00~17:00
休館日 木曜日・年末・年始 (予約制)
入場無料
交通案内

・高速道路 (裾野IC・沼津IC・沼津長泉IC) より約15分
 東駿河湾環状道路から長泉方面を左に出る、 長泉IC 交差
 点を左に、南一色信号を右に、伊豆島田の交差点を目指 す。
・JR三島駅南口よりバス② 裾野方面行き(伊豆島田上下車)

周辺案内

・ベルナール・ビュフェ, ヴァンジ美術館
長泉町東野クレマチスの丘 055-989-8787
佐野美術館 三島市中田町 1-43 055-975-7278

〒410-1123 静岡県裾野市伊豆島田 355-3
055-993-5930

http://arthouse.sp.land.to/

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